
食と最新テクノロジーが、近年さまざまな分野で注目を浴びています。特に食品製造現場においては、食品の調理・製造方法の進化が顕著です。
本記事では、食品製造現場での最新テクノロジーの事例を紹介します。この記事を読めば、テクノロジーが食品製造現場にどのような影響を与えるのかが分かります!
目次
進化する食品製造現場のテクノロジー
食品製造現場では最先端のテクノロジーを駆使し、新たな食品を開発したり、新たな調理・製造方法を生み出したりしています。
フードとテクノロジーを掛け合わせたフードテックという造語もあります。世界には、宗教や動物愛護の観点から動物の肉が食べられない人もいます。そこで誰でも肉を食べられるようにと、植物性たんぱく質を使った代替ミートが開発されました。
また、フードロスによる食糧問題もあり、それらを解決するためにフードテックが注目されています。
他にはこれまで人が行っていた食品の調理・製造を、機械やロボットが代替えするのも食におけるテクノロジーの一環です。IoTやAIが普及したことで、食品の調理・製造も変わりつつあります。
最先端テクノロジーを駆使した食品製造現場は、食の可能性を大いに広げます。
食品製造現場での食×テクノロジーの需要が高まる理由
科学技術はさまざまな分野に影響を及ぼしますが、食品製造現場では特に期待が高まっています。なぜなら食品製造現場では、深刻な人手不足が叫ばれているからです。
食品製造は完全自動化が難しく、ある程度は目視や手作業に頼らざるを得ない工程が存在します。よって他の製造業よりも、どうしても人手が不足しやすいです。
人手不足が深刻であるからこそ、食品製造現場では食×テクノロジーの需要が高まっています。
食品製造現場での食×テクノロジーの事例
食品製造現場では、主に食品の調理・製造の部分であらゆるテクノロジーが活用されています。具体的な事例をみていきましょう。
ロボットが人と協力して盛り付け作業
株式会社アールティは人型協働ロボット「Foodly」を開発しました。Foodlyは成人サイズの双腕人型ロボットです。AIが食品を一つ一つ認識することで、ピッキングから盛り付けまでを行ってくれます。また人型サイズで設計されているので、人と同じコンベアラインで隣り合って作業することも可能です。
盛り付けは特に自動化が難しいと言われている工程ですが、ロボットの導入が可能となれば、作業効率は一気に向上するでしょう。
ロボットハンドで食品を優しく・衛生的に掴む
ニッタ株式会社が開発した「SOFTmatics」は、食品向けロボットハンドです。ハンド部を減圧・復圧させることで、潰れやすい物や不定形な物を安定して掴めるのが特徴です。
たとえばシュークリームのピックアップ。表面が柔らかいシュークリームは機械が扱うと潰れがちですが、SOFTmaticsなら潰れません。
高機能なロボットハンドの普及は、これまで不可能だった食品ラインの自動化を実現します。
吸着を利用した食品輸送
ロボットハンド以外にも、潰れやすい物や不定形な物を輸送する方法はあります。株式会社ハーモテックは、旋回気流を利用して食品を吸着する「KUMADE」を開発しました。吸い込むのではなく旋回気流の負圧で吸着することで、食品への負荷がほとんど生じません。
KUMADEが他の輸送方法と比べて優れるのは、食品をほとんど傷付けない点です。たとえば果物のような傷みやすい食品でも、優しい力で保持できます。
食品に負荷を与えない輸送方法は、さまざまな食品メーカーの課題を解決します。
原材料の不良をAIで検知
マヨネーズでお馴染みのキユーピーは、AIを活用した原料検査装置をグループに展開しています。従来までは人の目で確認したうえで規格外の形状や変色した原料を取り除いていましたが、作業効率向上のためにAIを導入。AIが良品・不良品を学習することで、検品作業が自動化されました。
今後AIによる不良検知が普及すれば、人手不足の解消にもつながります。
3Dフードプリンターで食品を制作
3Dフードプリンターとは、食べられるインクを使って食品を造形する機械のことです。近年は多くの企業が3Dフードプリンターの開発に力を入れています。
3Dフードプリンターのメリットは、味や栄養などを自在にコントロールできる点です。個々の好みや不足している栄養素に応じて、オリジナルの食べ物を作り出せます。
3Dフードプリンターが普及すれば、これまでの食べ物の概念も覆るでしょう。
▼3Dプリンターについての記事もぜひご覧ください。
3Dプリンターで何ができる?3Dプリンターの基礎知識と応用事例

食の最新テクノロジーを体験できる複合施設も
2021年3月4日、食の未来とテクノロジーをテーマにした複合施設「BAUM HAUS」が愛知県名古屋市にオープンします。1階にはフードホール、2階にはコワーキングスペース・ワークラウンジなどを併設。さまざまな企業が食に関連するテクノロジーの展示やデモンストレーションを行うため、最先端技術を身近に体験できます。
中でも注目なのは、1階のカフェに導入されるAI搭載のバウムクーヘンオーブン「THEO」。職人が焼く生地を画像センサーで解析することで、機械が職人の味を再現します。AIが作るバウムクーヘンがどれ程の味なのか、気になりますね。
BAUM HAUSには今後さまざまな企業が参入する予定なので、興味がある人はぜひ足を運んでみてください。
BAUM HAUSの詳細はこちら:https://www.baumhausjapan.com
【まとめ】食品製造現場におけるテクノロジーは日々進化している!
人手不足が深刻な食品製造現場において、最新のテクノロジーは救いの一手です。ロボットによる輸送やAIによる検品は、さまざまな面で食品製造を助けます。
進化するテクノロジーが食品製造現場に与える影響を今後も期待しましょう!
【出典】
・株式会社アールティ 人型協働ロボットFoodly
https://rt-net.jp/service/foodly/
・ニッタ株式会社 SOFTmaticsとは?
https://www.nitta.co.jp/product/robothand/
・株式会社ハーモテック ロボット用輸送チャック KUMADE Cup
http://www.harmotec.com/product/info.html
・キユーピー AIを活用した原料検査装置をグループに展開
https://www.kewpie.com/newsrelease/2019/1152/
・農林水産省 3Dフードプリンタの影響と可能性について
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/fcp/whats_fcp/attach/pdf/190725_r1_young_f/3_mrsawada.pdf
・PR TIMES 職人のためのフードテック 世界初のバウムクーヘン専用AIオーブン「THEO(テオ)」誕生
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000034027.html
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